北海道言語聴覚士会主催、失語症者向け意思疎通支援事業に関係した方へ
「北海道における意思疎通支援者派遣事業への取り組みについての研究」へ
ご協力のお願い
研究実施団体名 北海道言語聴覚士会
会長 小橋 透
研究責任者 北海道言語聴覚士会 常任理事 籔 貴代美
研究分担者 北海道言語聴覚士会 常任理事 若松 千裕
1.研究の概要
1) 研究の目的
北海道言語聴覚士会(以下、道士会)は2020年度に失語症者向けの意思疎通支援者の養成を開始し、2021年度には20名、2022年度には24名を支援者として登録しました。2022年4月から札幌とその近郊で派遣事業を開始しました。本研究では、派遣事業開始から1年間における北海道の派遣実績を分析し、北海道における派遣効果の検証と今後の課題を検討することを目的としています。
2) 研究の意義・医学上の貢献
2018年度、厚生労働省は失語症者向け意思疎通支援者養成研修事業(以下、意思疎通支援事業)を各都道府県、指定都市、中核都市に推進する案内を通知しました。その通知では、失語症者のコミュニケーションを支援する支援者を養成する養成事業と、失語症者のコミュニケーションを支援するために養成された支援者を派遣する派遣事業について各自治体へ実施するように働きかけています。2022年度においては、養成事業は42都道府県士会での実施予定が示されましたが、派遣事業は22士会での実施予定にとどまっていました(実施状況調査結果2022)。派遣事業が養成事業と比べて少ない要因としては、自治体への働きかけ方、自治体との事業の組み立て方がわからず、派遣について具体的な運営方法が定まっていない可能性が指摘されています(立石2020)。派遣事業の実績、実情を示した報告は少なく(杉浦2018、竹中2019、郡山2022)、派遣事業を実施できていない士会にとって参考になる情報は少ない現状があります。派遣事業の実施には地域の状況に適した派遣システムが必要であり、多くの都道府県士会から派遣事業の実情を公表することは、各都道府県士会が自治体に対して派遣事業の連携を働きかける時に参考になる可能性があります。
2.研究の方法
1) 研究対象者
2020年4月1日~2023年3月31日の間に、北海道言語聴覚士会主催の失語症者向け意思疎通支援事業に関係した失語症者、支援者が研究対象者です。
2) 研究期間
会長承認日~2024年3月31日
3) 予定人数
2023年3月31日時点で派遣事業に関係した86名を対象とします。
4) 研究方法
2020年4月1日~2023年3月31日の間に北海道言語聴覚士会主催、失語症者向け意思疎通支援事業に関係した方を対象とします。対象者のデータを保存されている電子データから抽出します。抽出された情報の統計を分析し、本事業の実施状況を分析します。
5) 使用する情報
この研究では、北海道言語聴覚士会意思疎通支援部に保存されている情報の中から以下の項目を抽出し使用させていただきます。分析する際には氏名、生年月日などのあなたを特定できる情報は削除して使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
・失語症者:年齢、性別、失語症重症度、居住地、移動手段
・支援者:年齢、性別、派遣登録年、派遣対応内容・件数
6) 情報の保存、二次利用
この研究に使用した情報は、研究終了後5年間、北海道言語聴覚士会の事務所で保管致します。電子情報の場合はパスワード等で管理・制御されたコンピューターに保存します。その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。
7) 情報の管理について責任を有する者
北海道言語聴覚士会 会長 小橋 透
8)研究結果の公表
この研究は氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
9) 研究に関する問い合せ等
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究に使用しませんので、2023年5月17日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。お申し出をいただいた時点で、研究に用いないように手続をして、研究に用いられることはありません。この場合も、その後の北海道言語聴覚士との関係において皆様に不利益が生じることはありません。
ご連絡頂いた時点が上記お問い合せ期間を過ぎていて、あなたを特定できる情報がすでに削除されて研究が実施されている場合や、個人が特定できない形ですでに研究結果が学術論文などに公表されている場合は、解析結果からあなたに関する情報を取り除くことができないので、その点はご了承下さい。
<問い合わせ・連絡先>
北海道言語聴覚士会 常任理事 氏名:若松 千裕
電子メール:jimukyoku@st-hokkaido.jp